2012.04.21.Sat(00:54)
『気狂いピエロ』(1965)監督:ジャン=リュック・ゴダール
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別に難しい映画とは思わないが、感性の合う合わないはあると思う。
僕にとってはもの凄く退屈に感じる部分と強烈に惹き付けられる部分が入り交じった奇妙な体験となった。
具体的には非現実性を感じさせる場面に惹かれたのかな。
スタイルそのものはそれほどでも、といった感じ。
ま、今の目で観て、という話ではあるけど。
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2012.04.21.Sat(00:50)
『恍惚の人』(1973)監督:豊田四郎
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小3の時に親に連れられて劇場で観て以来、トラウマになった映画。
とはいえ別にカルトなテイストなわけではない真面目で丁寧な作りの文芸作品だ。
森繁の鬼気迫る渾身のボケ老人演技とそれを受ける高峰秀子の一騎打ち。
介護のシリアスな内容がモノクロで語られていて子供は面食らうわな。
トラウマになったのは、後半の森繁が排泄物を部屋中にこすりつけるシーンだったり、カメラがぐるぐる回って老人達の顔を映し出すシーンだったり。
2012.02.27.Mon(19:15)
『X-MEN2』(2003)監督:ブライアン・シンガー
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その場面で何が描かれているのかは把握できるのだが、じゃあ全体としてどんな話なのかというと、えーと皆さん何をやってらっしゃるんですか一体、と途端にモヤモヤしてしまうのはこちらのボケた頭のせいか。退屈もせずその場面場面は楽しく観たのだが、その意味でなんかよくわからん映画だった。
当然、前作は観てるし、昨年の「ファースト・ジェネレーション」も観てるので、その世界観はわかった上での話なんだけど。
でも嫌いじゃないんだよなあ、映画としては。
2012.02.27.Mon(19:00)
『ムカデ人間』(2009)監督:トム・シックス
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いやいやいやいや、みたいなw。
人間繋いじゃうんですよ、口と肛門で。で、ムカデみたいな状態になるからムカデ人間、と。
つわけで、かなりインモラルど変態ホラーだが、作り自体はオーソドックスで充分楽しめる。
いや、そりゃ万人にオススメはしませんけども。
マッドドクターが捕まえてきた男女を前にしてこれからの施こす手術に関して図解して説明するところなんざ、イヤらしく程良く狂った名シーンかな。
続編が制作済みとのことだが、よりイカれた映画らしく、うっかり検索してその一端を垣間見てしまったが、いやあ、見たい/見たくない。
2012.02.24.Fri(20:40)
『ドラゴン・タトゥーの女』(2012)監督:デヴィッド・フィンチャー
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このシリーズをずっと追ってきている私だが、スウェーデン版よりも原作に忠実な映画化であることに驚いた。とはいえ、あの大部の原作を事細かくすべて映像化することなど不可能であり、その省略(描かなかった部分の選択)に監督のセンスと主張が現れている。
この第一部の見せ場ともいえるややクラシカルな本格ミステリ部分はあっさりと手際よく処理して、類い稀なヒロインであるリスペットの造型とその淡い恋愛の描写に重きを置く。
それは映画化の形としておそらく正しいだろう。
演ずるルーニー・マーラーも見事にそれに応えている。個人的にはフィンチャーにはもっと禍々しい雰囲気の創出を期待したが、どちらかというとスウェーデンの静謐とした雰囲気が勝っているかな。
(余談だが、黒沢清が撮ったらどうなっただろうとかなんか思ってしまった。)
それでも陵辱シーンや処刑シーンには一日の長があるというか、いやらしくウマい。まったくヒヤリとさせられる。
あとは「ミレニアム」がしっかり描かれないのはこれは映画ではしょうがないかなあ。
雑誌「ミレニアム」にまつわる部分ね。
原作ではやっぱそこが芯になっているので。
エリカとか完全に脇役というより端役だもんなあ。
結論、ここまで結局面白いともつまらないとも書いてないが、個人的にこれまでことごとくハマってこなかったフィンチャー作品の流れから大きく外れるものではなかったという感想。
キライじゃないし良さも認めるが、ハマらなかったというに尽きる。特に前半は退屈。
とにかく、2作目以降も当然やって欲しいわけだけど、大丈夫かしら。
2012.02.24.Fri(20:15)
『富江 アンリミテッド』(2011)監督:井口昇
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『富江』シリーズ観るの自体初めてだが特に問題なく、井口映画としてなかなか楽しめた。『ロボゲイシャ』はキツかったけど、こっちは全然オーケーよ。
ホラーではあるけど、ショッカー的な要素よりもギミック満載で異質な世界観を楽しむという感じかな。
ちょっと『ハウス』を連想したりもしたけど(ラスト近くのスローモーションとかそこかしこに)。
2012.02.14.Tue(19:25)
『ロープ』(1948)監督:アルフレッド・ヒッチコック
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ヒッチコック初カラー作とのこと。全編ワンカットでという試みそのものよりも、チェストの上をどんどん片付けていく家政婦が部屋から部屋へ何度も行き来するショットにクラクラした。
ものすごく淡々としているのにあんなにハラハラする場面はなかなかない。
二人の関係性にいびつなものを感じて訝しんではいたが、ゲイという裏(?)設定の存在を聞き及び、なるほどと納得。
2012.02.14.Tue(19:15)
『メカニック』(2011)監督:サイモン・ウェスト
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この系統のアクション作品をまだあまり見慣れてないので、カンでしかないけど平均的な凡作といったところかなあ。とはいえ結構楽しく観たけどね。
小気味よいアクションといささか目まぐるしいが早いカット割りが気持ち良い。
物語にあまり奥行はないがまあそんなもんでしょう。
ジェイソン・ステイサムとその弟子となった彼に殺された親友の息子との緊張関係がもう少しうまく描かれていたらなあ、と。
その辺、ブロンソン版ではどうなっていたのか、機会があれば観てみよう。
2012.02.14.Tue(19:10)
『モロッコ』(1930)監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ
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往年の名作。
マリーネ・デートリッヒの凛とした美しさに見惚れる。
彼女とゲーリー・クーパーが互いに挨拶を送る手のしぐさが実にかっこいい。
あんな仕草は日本人にはできないな。
しかし昔の映画はラストカットが印象深いってのが多いねえ。
で、エンドロールも短いから、いつまでもその記憶が胸に残るという。
2012.02.03.Fri(19:30)
『アメリカン・グラフィティ』(1973)監督:ジョージ・ルーカス
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有名作を確認する程度の興味の持続しかできなくて残念。CSの録画で観たのだが、サイズも小さく画面も暗くてなんだかよくわからないというのも印象を悪くさせたかも。
有名オールディーズオンパレードの音楽はもちろんのこと全部良かった。
またいい出会い方をすれば感想も違ってくるかなってことでひとつ。BD化の折なぞ。