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映画ファンをやり直す! 20年のブランクの後、今ふたたび映画好きになったオヤジが古今の名作・怪作を観まくります!
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2010.10.12.Tue(19:00)
『ハートロッカー』(2009)監督:キャサリン・ビグロー

 

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いわずとしれた第82回アカデミー賞作品賞監督賞他を受賞した注目作。
黒ひげ危機一髪もドキドキしちゃって苦手なぐらいの小心者としては、爆弾処理ものと聞いてまず腰がひける。
春先に劇場で予告編も見たがその段階で、わ、これはヤバそうだ、と確信。
日本公開とほぼ同時に賞を取ったせいで、結構話題になって内容もあれこれ取り沙汰されていたが、重いテーマには違いなく、いまひとつ劇場に足を運ぶ気持ちになれないまま、公開が終了しDVD発売の時期を迎えた。
とはいえ本年度公開作の中でも最大級の話題作のひとつには違いなく、現在まであちこちで繰り広げられている評論・論議を楽しむためにもこれはやはり見ておかなくては、とレンタルしてみた。
案の定、冒頭からキリキリ胃が痛む展開。
それでいて画面から目が離せない秀逸なカメラワーク。
以降も終始一貫して現場感アリアリの「目の前が戦場」描写は圧巻。
それが本当に「リアル」なものかどうかはしらない。
ただ、戦地の現場とはこういうものなのかもしれない、と迫ってくる感じはタダゴトではない。
中盤以降はドキドキにも慣れ、今度は作品のテーマに思いを寄せることになる。
そもそも「Hurt Locker」って何?
アメリカ軍のスラングで「ヤバイ場所」とか「棺桶」とか「いたたまれない場所」とか、そんなような意味らしいのだが、それがわかってもその即物的な意味でこの映画の解釈を固定することはできない。
爆発処理を請け負う主人公は危険を顧みず、というよりもむしろそのスリルを楽しむかのように戦地で除去作業を進める毎日。
任期終了まで無事安全に任務を勤め上げようとする仲間達とはなかなか相容れずに、独断先行の行動も多い。
そんな彼も顔なじみになった現地の子どもにはふと心を緩めることもある。
その子どもに危険が及んだと彼が思った時、冷静であるはずの彼の中で何かが崩れる。
彼にも産まれたばかりの子供がおり、終盤、任期を終え家に帰った彼はその子供に語りかける。
そして...。
ラストシーンの彼の後ろ姿に何を見出すのかは、我々に委ねられている。(それは明白である、という意見があることも承知しているが。)
乱暴な言い方をすればそうしたテーマ性抜きにしても(この映画の根本を突き崩すような言い方だが)、いろいろ見どころがある映画だったので、僕と同じ理由で観るのを逡巡してる人がいればオススメする。 

 

 

 

 

2010.10.08.Fri(19:00)
『REDLINE』(2010)監督:小池健

 

redline.jpg


試写会ハガキが当たったので行ってきた。
夏前ぐらいにこの映画のことを知り、チラシや画面写真を見るに結構好きな絵柄だなあと思うと同時に、これが動くところを観てみたい、とは思っていた。
CGアニメ全盛の時代に手描きにこだわった作品ということを前面に打ち出した作品。
お話としては、リアル(なのか?)チキチキマシン猛レースというか近未来版マッハGoGoというか、とにかくとある世界でのカーレースをメインにしたもの。
自慢のアニメーションは確かにスピード感溢れ、目を瞠るものはあった。
ただ、正直、ううむ、どうなのこれ? と思ってしまったのも事実。
ストーリーが頭に入ってこない。結果、うつらうつらしてしまった箇所もちらほら。
センスや絵柄は、基本的に好みのラインではあるものの、それだけに微妙に自分とハマらない部分が浮き立って気持ちが悪い。意外とその乖離が多かった。
レースのゴールシーン間際は、映像的にオオッと思わされるものがあったが、お話の幕切れ自体はなんだかなあという感じ。
釈然としないまま終幕となった。
キムタクも浅野忠信も声優としてはイマイチと感じたが、蒼井優はなかなか良かったかもしれない。ちゃんと声優の声になっていたように思う。
アニメの声優って演技が自然だったり個性的であったりすればいいってなもんじゃないよね、やはり。独特の張りが必要だよね。と、いまさらながら。
 

 

 

 

 

2010.10.06.Wed(20:00)
『噂のモーガン夫妻』(2009)監督:マーク・ローレンス

 

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大人のラブコメってやつですな。
別居中の夫婦がひょんなことから殺人事件を目撃。犯人から命を狙われないよう「証人保護プログラム」により強制的にニューヨークでのセレブな実生活からワイオミングのど田舎へ送られ、共に姿を隠すことに。
といった様にふりかけ程度にサスペンス風味が盛り込まれているが、あくまでストーリーの潤滑剤でありそれがこの映画のキモではない。
浮気して奥さんに別居されたがなんとかして復縁したいダメ男であるヒュー・グラントと、夫を愛しているけれどその行動が許せなかった妻、サラ・ジェシカ・パーカーによる男女の機微を縦糸、都会生活にどっぷり浸ったセレブがロデオ大会が催されるようなど田舎の生活に馴染んでいく様を横糸にして織り描かれる人間模様がみどころ。
それでもウェルメイドな話というにはいくつか不満は残るが、観ている間はさほど気にならず、最後にちゃんと気分を明るく晴らしてくれるところがラブコメとしては佳作なのでは。
この監督とヒュー・グラントのコンビ作は他に幾つかあるようなので、それらも観てみなくちゃなあ、ということでまた宿題が増えるのであった。 

 

 

 

 

2010.10.05.Tue(12:40)
『ゼイリブ』(1988)監督:ジョー・カーペンター

 

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カーペンターは結局『ニューヨーク1997』と『ゴーストハンターズ』ぐらいしか観てないんじゃないかな、当時。
そのどちらもかなり気に入った作品なので、もっと観ていてもいい筈なのにね。
この『ゼイリブ』はそれらと同じ80年代の作品。
とはいえ、『ゴーストハンターズ』がこけてあまり予算がもらえなくなった頃の作品と何かに書いてあったのをみかけた。
確かにチープといえばチープな作り。
ただそれを面白さに転化できる力量のある監督だと改めて思った。
なんちゅうざっくりした映画なんだ、というのがまず感じた感想。
ツッコミどころ満載であるがそこがイチイチ愛らしい。
中盤に、メガネかけるかけないで大の大人二人が延々殴り合うという「なんじゃこれ」シーンもある意味常軌を逸した長さなのだが、主演が元レスラーだと知り納得。
観客へのサービスという意味合いが強いわけだが、そんなところもざっくり。
主人公はあまり深く考えず銃をぶっ放し、また敵から雨あられのように弾丸が注がれてもかすりもしない。
痛快である。
面白さもストレートならばメッセージもストレート。
(まさに)絵に描いたような商業主義批判。
ラストの舞台もまさかそこで終わるのかっていう。
そして人を喰ったラストカット。
これを評価するにはある程度心の余裕が必要と思われるが、僕は幸い楽しめた。
ま、手放しにではないけどねw。
 

 

 

 

 

2010.10.04.Mon(19:00)
『ミックマック』(2010)監督:ジャン・ピエール=ジュネ

 

micmac


『アメリ』の(という但し書きがまだしばらくは付くんだろうな)ジャン・ピエール=ジュネ監督の新作。
父親を戦地の地雷で亡くし、自らも事故的な流れで頭に弾丸を受け、そのまま摘出されずに生活を送っている主人公が、それらの武器を製造した企業二社を偶然みつけることに。
ひょんなことから共に住むようになっていた、ちょっと風変わりな能力を持つ者達(ギロチン男、軟体女、人間大砲、ギミック発明家、測量女等々)のコミュニティの手助けを受け、武器製造会社への仕返しを目論む。
といったストーリー。
登場人物は悪役に至るまで皆魅力的で、仕掛けられたギミックは皆楽しい。
画面はジュネ独特のこだわりあるトーン、タッチで統一され、それらを眺めているだけで「あゝ映画を観ているんだなあ」という満足感に包まれる、映画の天使に祝福されたかのような作品。
名作傑作と持ち上げるにはいささか躊躇するが、実に好ましい愛すべき映画であるといえよう。
ちなみに軽妙でいてのんびりしたストーリー展開に反して、武器製造企業に対するアンチメッセージはかなり本気。
そこがまたこの映画を少しいびつにしている要素とも云えるが、特にクライマックスでその本気度がグッと伝わってくるのも確かだ。
ただ「復讐」という言葉は似合わず、「いたずら」であるとか「仕返し」という言葉がぴったりくる感じなのがらしいところかな。
にわかジャン・ピエール=ジュネファンとして思ったのは、先日観たばかりの『デリカテッセン』と比べるとグロっぽさは皆無で、やはりその辺は旧同士のキャロの持ち味だったということか。それでもストレンジ濃度は高めで、ちょうど『アメリ』と『デリカテッセン』の中間ぐらいの感じかな。 

 

 

 

 

2010.10.04.Mon(18:30)
『アンダルシアの犬』(1928)監督:ルイス・ブニュエル

 

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当時としては相当強烈な映像の数珠つなぎであったろうことは想像に難くない。
しかしながら現代の刺激的で多様なイメージの洪水に慣らされてしまった目には、やや退屈に映ることも致し方なかろう。
僕としては、「今の目で観てもなお云々」という語り方は出来そうにない。
たった15分程の作品であるせいもあって、DVD本編前の淀長さんの名解説ですべて内容が言い尽くされてしまったような気もw。
淀川先生が語っているように、「当時のお客はみんなとっても驚いたんですね」ということで良いのではなかろうか。
個人的には眼球カミソリよりも驢馬死体載せピアノよりも、手から蟻がイメージ的には一番好みかなあ。
 

 

 

 

 

2010.10.01.Fri(18:30)
『デリカテッセン』(1991)ジャン・ピエール=ジュネ、マルク・キャロ

 

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現在、『ミックマック』が公開されているジャン・ピエール=ジュネと当時の盟友マルク・キャロの共同監督初期作品。
いや、なんとも語りにくい映画だね。
核戦争後の未来(という設定らしいのだが、ぼんやり見過ごした。ていうかその設定、要る?)のとあるアパートメントが舞台。
その1階には肉屋があり、住民に肉を提供しているのだが、ちょくちょく新顔の住民が行方不明に...。
そんなある日新しく雇って欲しいと、ドミニク・ピノン演ずる主人公ルイゾンがやってくる。
肉屋の主人の娘で近眼のジュリーはそんなルイゾンに好意を寄せるが、親父はルイゾンをも餌食にしようと目論んでおり,,,。
といったストーリーではあるのだが、別にホラーってわけでもない。
『アメリ』でも観られた独特のアイテム、奇天烈な美術センス、飄々としたテンポ、そんな要素が組み合わさって不思議な世界観が構成されている。
嫌味な見方をすれば、センスの押し売りみたいだと鼻についたりするのかもしれないが、個人的には嫌いじゃない。
特にこの作品では、音(リズム)と映像のシンクロにシビれた。
チェロとノコギリの合奏なんてなかなかの名シーン。
後半のドタバタのピタゴラスイッチ的展開も楽しいし、途中いささか単調になる部分もあったが、ハマればどっぷり楽しめる作品だ。
 

 

 

 

eleking

Author:eleking
え!? こんな映画も観てないの? と思われることも多いかと思いますが、暖かく見守ってやってください。
2010年3月から突如映画を見始めました。膨大に広がる宝の山を前にいささかクラクラしつつも楽しい毎日です。ええ。

作品名での50音順索引です。

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