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映画ファンをやり直す! 20年のブランクの後、今ふたたび映画好きになったオヤジが古今の名作・怪作を観まくります!
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2010.11.15.Mon(19:00)
『8 1/2』(1963)監督:フェデリコ・フェリーニ

 

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今年度公開の『NINE』が観たくて、まずはその元となったこちらを観ようという不純な(?w)動機。
レンタルにはないようなので、Amazonで購入。
冒頭のイメージでいきなりノックアウトされるが、そのままグイグイ牽引していってくれる程、親切でヤワな作品ではなかった。
そこかしこに印象的な映像、音楽、台詞が散りばめられつつも茫洋とした進行にしばし迷子になる。
ま、長く付き合っていけばいいのかな。
正直、そんなボーッとした有様なのに、また観たいとはすぐに思ったんだよなあ。
改めて観た時にもう少しまともな感想がかけるといいのだけど。
 

 

 

 

 

2010.11.12.Fri(19:00)
『十三人の刺客』(2010)監督:三池崇史

 

13nin


早い時期からオリジナル版も予習して楽しみに待っていたのだが、公開開始になってもなかなかタイミングが合わず、いつ公開終了になるかヒヤヒヤしていたところ、遅ればせながらやっと観ることができた。

オリジナル版の重厚な幕開けに情念の部分を過分に盛りこんでおり、それはそれで監督のイロも出た部分でなかなか良い。
エピソードを足して暴君の残虐性を強調することで、そのことを決意するに至る理由がくっきりと描かれる。
ただその後、決起してから後半部の殺陣に至るまでの部分にやや不満がないではない。
十三人が集結する描写がいささかあっさり気味なのはオリジナルもそうであり、それは時間の制約もある以上致し方ない部分でもあろうが、落合宿における奇襲の描写までもあっさりだったのは少し拍子抜け。
前作では、準備をコツコツと進め工夫を凝らした仕掛けでじりじり敵を追い詰めていくという描写が秀逸だったのでそう思ってしまうのだが。
いや、あっさりというか描写自体はずっと派手になってるわけ。
爆薬をふんだんに使って、敵の数も増やして。
だから、見応えが増したという見方もできるんだけど、淡々とした作戦進行という雰囲気の面白さは失われたのだな。
で、最初にドッカンドッカンとやっておいて、自らこっから先はチャンバラでいくでぇと見栄を切るところはちょっと違和感。そのまま奇襲でいけるとこまでいけばいいのに、と。

ま、その見栄の切り方自体は格好いいんだけどね。
とかごちゃごちゃいいつつも、オリジナル版ともまたひと味違ったあの圧巻のチャンバラを見せつけられては、まあ、文句はないか。
自分達はほとんど汚れずに最後のいい所だけズズィと出てきたオリジナル版の千恵蔵とアラカンに比して、役所広司と松方弘樹は血や泥にまみれてボロボロになって闘うのだ。燃える!
(「斬って斬って斬りまく」った結果、どう数えても敵の数が二百や三百では合わないような気がするのは、まあいいかw。)

あと、ウワサ通り稲垣吾郎はよくやっている。彼だというキャスティングを聞いた時に、これは面白いところを持ってきたぞ、ハマるのではと思ったが、まさに配役の妙であって、例えば他のスマップメンバーではこの役は考えられない。
冷静に考えればほとんどリアルではない役どころなのだが、描き方が秀逸で人物像がクッキリしている。

前作での菅貫太郎にあった「愚かな殿」というイメージはない。
愚かであるが故の狂気的行動ではなく、稲垣版斉韶は確信的に行動する。
いやだから、狂気ですらないかもしれない。
常人とは思いっきりずれているだけ。
そのように生まれついた者が持つ不協和音を稲垣吾郎は見事に体現しているキャラクターであるといえる。
最後の最後まで見せ場を作った。

141分の長丁場、とにかく飽きずに楽しめた。そしてスクリーンで観ることができてよかった。
 

 

 

 

 

2010.11.11.Thu(19:00)
『怪盗グルーの月泥棒 3D』(2010)監督:ピエール・コフィン、クリス・ルノー

 

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先日『ガフールの伝説』を観た時に劇場で3D予告編を観ておもしろいかもと思っていたのだが、小学生の娘のリクエストでその同級生達をどやどやと連れて日曜の朝から鑑賞することに。
3D要素を存分に意識したキャラクター造形、演出が楽しめるが、悪く言えばあざとい作りでもある。
遊園地でのジェットコースターに乗った主観描写があって、予告編でその3D表現にオッと思わされたのだが、本編においては残念ながらそれ以上のものではなかったかも。
一番いいとこ見ちゃったのか、という感じで、上乗せがない。
ストーリーそのものはさして捻りがなく、あまり余計なことは考えずに楽しめるのだが、でもいったん考え始めるとそこでもいろいろ「あざとさ」を感じてしまうのだな、これが。
孤児院を出してくるとかそこに暮らす抵抗できないほど可愛い女の子のキャラとかバナナから作られたというミニミニサイズの愛らしいキャラの大群とか発表会に来てくれるよねおとーさんとか、うーんもうズルいよってぐらい。
ただ、まあいやらしさを感じるまでではないので、素直に感動したり身悶えしたりすればいいのだろうとは思う。

なんか捻くれた感想を書いてるけど、実際ホロっとさせられたし、ヴィジュアルも凄い良かったので不満はない。
こども達も大喜びだし、観て損はないだろう。
ただし『トイ・ストーリー3』と『ヒックとドラゴン』という傑作が今年はこの分野に存在するので、後年振り返った時に印象が薄くなっているかもしれない。
なお、観る前に危惧していた鶴瓶の吹替は意外にも合っていたかもしれない。
客寄せ要素だけには終わってないのはさすがの実力といえよう。
ただ、その辺にも「あざとさ」を感じた理由があるのかもしれんなあ。
 

 

 

 

 

2010.11.10.Wed(19:30)
『プリンセスと魔法のキス』(2009)監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ

 

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期待以上でもなく期待以下でもなかったが、良質なアニメーションであることには間違いない。
ディズニー・クラシックスの49番目であり2Dのハンドメイドの作品ということで、このラインナップを観るのは『アラジン』以来だなあ。
原作は『カエルになったお姫様』というジュブナイル、原題は「PRINCESS AND FROG」ということでストーリーの大半はカエル(姿)が主人公の冒険譚的展開となっているのは、ポスターやジャケットのビジュアルや邦題からはちょっと想像しにくいね。
邦題はけして間違ってはいないのだが、そのイメージだけだと観る者を限定してしまうかもしれなくて勿体ないかも。
お姫様と王子、魔女、動物キャラ、ミュージカル、とさながらディズニーの過去の名作のエッセンスを詰め込んだような作品となっていて、肩の力を抜いて楽しめる。
南部が舞台となっていて主要登場人物が黒人だったり、しっかりした女の子に対してちょっと頼りない男の子といったあたりに新鮮味は感じられる。
オチもなかなか効いてるし、ちょっと泣けるエピソードもあるしで、満足できる。
吹き替え版で観たが、ニューオリンズ・サウンズのミュージカルナンバーを堪能するためにも原語バージョンでも観ないとなあ。
 

 

 

 

 

2010.11.09.Tue(19:30)
『めし』(1951)監督:成瀬巳喜男

 

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昭和二十年代半ばの大阪の市井の生活。まだ各家庭にテレビなどはなく、居間には小さなちゃぶ台、そして土間のかまどで飯を炊き、軒下で洗濯板を使う日常。
電化された現代に比べれば、家事の苦労も並大抵なものではなかったろう。
東京から嫁いできた原節子演ずる主人公は株屋の旦那の上原謙と二人暮らし。

来る日も来る日も家事に明け暮れる妻と勤め人の旦那は、次第に倦怠期に差し掛かりつつあり、日々微妙な感情がすれ違うというよくある情景。
『毎日毎日わたしの顔見ればメシメシって、あんたの飯炊き女じゃないのよ!」って奴である。
ま、原節子はそんな下品な言い方はしないのだけれど。
そんなある日、旦那の姪っ子が家出をして転がりこんできた。まだ世間知らずで少し我がままな娘だ。
三人での生活が始まるが、それをきっかけに夫婦のすれ違いは増幅し、日常生活に埋没していた妻は、ささやかな反乱を試みて東京の実家へ旅立つ。

先日観た小津の『お茶漬けの味』同様、ここでも夫は頼りなさげでいてその実、懐が広い人物像に描かれている。
妻のささやかな反乱に戸惑いつつも、それを許しつき合っているところがある。
現代の女性から見ると逆に鼻につくかもしれない。
おずおずと反抗を企てるがその実従順な主人公を奔放わがままな姪っ子とずっと対比させておいて、台風の来た実家でのある一夜の出来事で二人の存在をぎゅっと収束させるところがうまい。(このシーンでの小林桂樹が印象的。追悼。)
何気ない映画だけど、実にいいね。
 

 

 

 

 

2010.11.09.Tue(19:00)
『パルプ・フィクション』(1994)監督:クエンティン・タランティーノ

 

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おそらく映画史に残る作品、なんでしょ?
一応満を持して観ましたよ。
半年間ぐらい観るタイミングを図っていたといってもいい。
自分の中では『レザボアドッグス』観て、『ミッドナイトクロス』と『ダイハード』でトラボルタとウィリスのそれぞれの主演作観たので、そろそろ観てもよいのかなと判断。
観た感想としては別にそんなことにこだわらなくてもよかったかな、と。
あまり構えて観る必要はなかった、というのが結論。あたりまえなんだけど。

しかしようしゃべるなあ、みんな。少しは黙れねえのか、と。
序盤、この感じで2時間半もあるなら途中ダレるんじゃないか、と懸念したけどそれは杞憂に終わった。
最後まで惹きつけられたのは確かだが、なんだかうまく感想がまとまらない。
おそらくここから無数に派生し、味付けされたり水増しされたりした作品群を先に見てしまっているせいかもしれない。
拡散し浸透した元、を観ているという気分はやはり少しつきまとった。
『ダイハード』を観た時にもそれは感じたわけだが、あれに比べればその「今となっては」という意識に左右されずに楽しめたのは、特殊効果に頼らない映像かどうかという違いだけではないような気はする。
 

 

 

 

 

2010.11.05.Fri(19:40)
『ファーゴ』(1996)監督:コーエン兄弟

 

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コーエン兄弟を一度観てみねばなるまいと、とりあえず選んだ一作。
どんなものかいな、とふわふわした気分で見始めてみれば、美男美女がほぼ登場しないにも関わらず全編画面に惹きつけられっぱなし。
美男美女どころか出てくる人間みなどこかしらひとクセありそうな顔つき。
スティーブ・ブシェミに至っては劇中何度も名指しで「変な顔」と言われ続ける有様。
主演のフランシス・マクドーマンドにしたって美人のカテゴリーに入るとは思うが、どちらかというと味のある顔立ちだ。
そんな連中がひょんなことから状況がどんどん悪くなるドタバタを繰り広げるのだが、画面の手触りは「ドタバタ」という言葉からはほど遠い静謐なイメージであるのは、雪というモチーフのせいだろうか。
なんだろう、淡々としているのだがテンポがいい。
セリフの応酬の間合いから場面転換の速度など、実にしっくりくる。
何人もの血が流れる陰惨な話でもある筈なのだが、不思議と観ていて心地良いのはそのせいか。

間然とするところのない傑作。
なるほど、これがコーエン兄弟か。
 

 

 

 

 

2010.11.05.Fri(19:30)
『ミッドナイトクロス』(1981)監督:ブライアン・デ・パルマ

 

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いや、これは...。
いささか退屈だわ展開はご都合だわ会話も陳腐だわ、何故に評価がそれなりに高いのかみんなそんなにデ・パルマ贔屓なのかと思って観ていたら、クライマックス花火バックのショットのあり得ない美しさとラストの締めには感心。
なるほどねえ。
このオチは好き嫌い別れるかなあとも思うが、僕はアリだと思う。というかこれで初めて映画として締まる。
タランティーノさんがデ・パルマ最高傑作と評した本作、彼みたいにもっとマニアになると、初盤に感じた不満がそうとは感じられなくなってきたり、映像表現の妙味にグッときたりするのかしらん。
今回、訳あって吹替版で観たので次回は字幕で観てみようか。
 

 

 

 

 

2010.11.02.Tue(19:30)
『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(2010)監督:三浦大輔

 

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鬼才・花沢健吾により「スピリッツ」に連載されていた漫画 の映画化作。
原作は後年、普段マンガをあまり読まなくなっている僕がかなり夢中になって読んだ。
今回の映画の筋立てはその原作の前半部をほぼ忠実に再現。

主人公の田西が同僚のちはるにほのかな恋心を抱き、その乙女心を食い物にしたライバル会社の営業マン青山と対決するところまでを描く。
こうやって要約してしまうと、この物語のキモが少しも捉えられていないことがわかるなw。
主人公は熱血青年ではなくどちらかというとダメ人間だし、ちはるも純情な乙女というわけではけっしてない。
さらに青山も単なるイヤな奴ではなくスマートな好青年だったりもするのである。
そうした一面的ではない人間が織り成す感情の機微がドロ臭い話の中で繰り広げられるのがこの作品のミソ。
で、映画はそこのぶぶんに関してはうまく掬い上げているといえよう。
その勝因のひとつはキャスティング。
『20世紀少年』のように容姿そっくりさんが選ばれてるのでは必ずしもないのだが、キャラの芯を捉えたナイスな人 選。
例えば小林薫なんて原作のハゲ親父と全然違うわけだが、醸し出す雰囲気はかなり近い。
青山役の松田龍平もスマートな好青年でありつつ結構な悪党という役柄をうまくこなしているし、ちはる役の黒川芽衣は純朴そうでありながらその実ヤリ手の女の子をうまく表現。
田西役の峯田和伸に至ってはイメージぴったりとしかいいようがない。

ただ筋を知っているせいなのかなんなのか、特に前半部分の展開が実写になるとなんだか恥ずかしくてじっと観ていられない気分が個人的には。
とはいえ全体的には、クライマックスへ向かっての高まりもうまく描かれており、さしたる余分なシーンもなく、配役も優れたなかなか秀逸な映画化とは思う。
ほぼ原作通りで進行するけど、ラストの駅での田西とちはるの別れシーンのニュアンスが原作とは少し違うね。
原作はあの続きがまだあるからあれでいいのだけど、確かにあの感じで終わられると一本の映画としては収まりが悪いのでこれで正解かも。
 

 

 

 

 

2010.11.02.Tue(19:15)
『シックス・センス』(1999)監督:ナイト・シャラマン

 

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一部で偏愛されてる監督ということで出世作と目される本作からなんの前情報も持たずに観てみた。
死んだ人間(つまり幽霊)が見えるという少年の心の病を治療しようと小児精神科医である主人公は立ち上がったが、やがてその少年の不思議な能力にじかに触れるにつれ...、というストーリー。
途中までいささか退屈だなあと思いつつもあれこれ丁寧に撮られているなあとぼーっとしながら観てて、後半、死んだ女の子の件もすぐにネタがわかって、そう来ると思ったよーとタカをくくっていたら、ハイ、ラストでやられましたw。あっさり。
そうかそうだよねそりゃそうだ、と深くうなだれつつ、ぼんやり見過ごしていたところをもう一度見返したくなったのは云うまでもなし。
で、ま、結局見てないのだけど二回目の方が面白いかもね。

 

 

 

 

eleking

Author:eleking
え!? こんな映画も観てないの? と思われることも多いかと思いますが、暖かく見守ってやってください。
2010年3月から突如映画を見始めました。膨大に広がる宝の山を前にいささかクラクラしつつも楽しい毎日です。ええ。

作品名での50音順索引です。

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