2011.03.25.Fri(19:20)
『勝手にしやがれ』(1959)監督:ジャン=リュック・ゴダール
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あれえ。これ20代の頃に観たと思い込んでたけど、『気狂いピエロ』の方と間違えてたかしら。
それでいていろんな「後からの知識」的要素が邪魔して素直に観られなかったかも。
やっぱ映画はまずは真っ白な状態で観たいな、できるだけ。
個人的にはジーン・セバーグに尽きる。
ラストカットの正面の顔じゃなくて横顔の。
ゾクゾクきます。
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2011.03.25.Fri(19:15)
『告白』(2010)監督:中島哲也
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DVDが出たので家人に見せると同時に再見。
劇場で観た時とそれほど印象は変わらないと思う一方、この映像は日常と出来るだけ隔絶された空間でできるだけ高画質で観た方がいいかな、とも思う。
居間のオンボロTV(当時)で普段の生活と地続きで観てると、ちょっとだけ陳腐にみえてしまう箇所はあった。ハッタリが効きにくくなったというか。
この映画を盲目的にけなす映画ファンが一方にいて、それに僕は反対の立場であり中島監督ファンでもあるのだけど、それでもちょっとだけそう感じた。
良い作品だと思ってるけど、僕にとっては中島監督作のベストではない。
劇場で観た時の感想はこちら。
2011.03.25.Fri(19:10)
『ワイルドバンチ』(1969)監督:サム・ペキンパー
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銃・銃・銃・馬・馬・馬・列車・列車・男・男・男・女・血・血・血・髭・髭・髭・髭てな映画であった。
云わずと知れた西部劇の名作。
ためてためてかなりの期待をもって観た甲斐あってその迫力には興奮したが、やはりスクリーンで観たかったかな。
派手な見せ場のシーンには誰しもググッと惹きつけられると思うが、その合間のシーンに何を感ずるかどう感ずるかがこの映画を楽しめるかどうかの分かれ目かも。
ラストバトルに赴く直前の男達の営みの描写にグッときたよ。
2011.03.25.Fri(19:05)
『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』(2010)監督:井口昇・西村喜廣・坂口拓
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ふう。
まあ、いい歳こいたオッサンがこれ観てどうのこうの文句つけるのは野暮かもしれないなあ。
お好きな方だけが楽しむべき作品でしょう。
ただ僕もこの手のゲテモノけしてキライな方ではないし、ちょくちょく観ている方とは思うんだけど、これはちょっとなあ。
イマイチと思った『東京残酷警察』よりもさらに合いませんでした。すまぬ。
2011.03.25.Fri(19:00)
『川の底からこんにちは』(2010)監督:石井裕也
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DVDが発売される直前のタイミングだったが、キノシタホール@名古屋今池で上映されていたので観に行った。
昨年観たかったけど見逃していた一本。
いやあ、やはり観ておくべきだった。遅ればせながら、2010年公開邦画のマイベストの1位にぶっちぎり浮上。
描かれている内容と描き方のバランスがどうにもツボにハマったようだ。
最初に感じる「あざとさ」が観進めるうちに馴染んできて感動に変わる。
実におもしろい。
現状に対する単なる否定・抵抗を描くのではなく、一見無気力な肯定に見えもする「大いなる受容」と、その上でその先をどうするかを描いている。
ここにシビれた。
主演の満島ひかり以外、メジャーな役者はほとんど出ていないのだが、同僚のOLとかのチョイ役にいたるまで全員素晴らしかったというのも奇跡的。
パートのおばさん達、もちろん最高!
木村水産社歌(新)のシーン、それぞれの表情が完璧でゾクゾクっとした。
時系列的にちぐはぐな印象を受ける部分とか瑕瑾はあれど、いやもう満足ですわ。
石井裕也は俺だ、と思うほど。
満島ひかりと結婚だとぉ! この! けしからん! とか思っていたが、この作品残したならすべて許す。うん。
2011.03.02.Wed(20:20)
『エクステ』(2007)監督:園子温
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『冷たい熱帯魚』で注目を浴びている園子温監督の2007年の作品。
栗山千明主演で彼女のファンなら見どころは満載。
で、映画としては、ま、珍品というか怪作に相当するねえ、やはり。
髪髪髪髪髪髪。
髪の毛だらけの話である。
それでいてどこに焦点があたっているのかよくわからない脚本、明らかにやりすぎているSFX、怪演する大杉漣よりも実は怖いDV母親役のつぐみの演技、等々。
近作のようには、それぞれの「いびつさ」が化学変化を起こさないまま放り出されている状態って感じ。
あと、満島ひかりがかなりの端役で出てるんだけど、存在感は感じるなあ。
2011.03.02.Wed(20:15)
『ゴースト・バスターズ』(1984)監督:アイヴァン・ライトマン
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当時観た。
80年代臭のある映画だねえ。
すっかり細かい内容は忘れていたが、まあ、細かい内容もなにも...、といった他愛のないおハナシ。
ま、見所はやはりマシュマロマンに尽きるか。
「2」は観てない筈なので、そのうちに。
2011.03.02.Wed(20:10)
『ユリイカ』(2000)監督:青山真治
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3時間半超の長さに意味がある映画。
いや、思ったよりも退屈じゃないのよ。
かといって波瀾万丈ど派手な映画であるわけでもないんだけど。
考えるというよりも薄ボンヤリと感じていたい。
2011.03.02.Wed(20:05)
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』(2009)監督:ジョニー・トー
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なるほど、こりゃ人気あるのもわかるわ、ジョニー・トー。
スタイリッシュというか、印象的なシーンの連続。
作り過ぎじゃねーのとも思うのだが、格好いいには違いないし、要所要所にバシッとそれぞれがハマっている。
物語展開はやや物足りないのだが、トータルでは充分に楽しめる出来。
2011.03.02.Wed(20:00)
『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008)監督:トーマス・アルフレッドソン
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一部で話題になった作品ということもあって、なるべく事前に予備知識を得ないようにして観たのだが、それでも主に邦題から先行するイメージで見方を間違えてしまった感じ。
おまけに最初の30分を体調の整わない状態でうすらボンヤリと観てしまったせいで、そのイメージをなかなか修正できなかったという失態。
てわけで、なかなか入り込めなかったのだが、観終わった後であれこれつらつら考えるに、段々面白くなってきたという感じ。
特に、オスカー視点からのエリ、という物語の導線に従った見方ではなく、エリ視点からのオスカー、ということをそこまでの伏線と併せて考えた場合に、この静謐で美しいラスト以降の物語を想像すると、にわかに恐ろしくなってくるのが興味深い。
原作は読んでいないのだが、その辺はどのような角度から描かれているのであろうか。
そして間もなく公開されるであろうハリウッドリメイク版の「LET ME IN」ではどんな印象になるのか、楽しみである。