2010.04.19.Mon(00:00)
『馬鹿が戦車でやってくる』(1964)監督:山田洋二
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小林信彦の著作とか読んでると、ここら辺の映画のタイトルだけはイヤでも脳に刷り込まれている。
しかし、まさかこんな日本昔話みたいな話だとは思わなかったなあ。
ハナ肇の演技は、個人的には毎度どうもいまひとつ馴染めない。
しかし、痴呆役の犬塚弘が妙にハマってるし、常田富士男、渡辺篤、田武謙三、花沢徳衛、武智豊子、小沢昭一等の往年の脇役陣が渋すぎる。
そして岩下志麻の美しさ。
あと、村の警官役で出てる若い頃の穂積隆信は、爆笑問題田中にそっくり。カットによっては本人そのものに見える。
とにかくなんともファンタジーのような話で、映画の構造としては、その話を釣り船の船頭(東野英二郎)が釣り客(松村達雄・谷啓)に語り聞かせるという体裁となっており、冒頭と途中とラスト間近に島に向かう途中の釣り船上のシーンとなる。
すべては船頭の作り話、と取れなくもないか。
この映画のもう一つの主役、戦車(タンク)ののんびりした、迫力があるのかないのか朴訥とした村の風景をバックにしたカタコトとした動きが愛おしく、見終えてしばらく時間が経ってから、妙に魅力が増す作品でもあった。
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