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映画ファンをやり直す! 20年のブランクの後、今ふたたび映画好きになったオヤジが古今の名作・怪作を観まくります!
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2010.09.27.Mon(19:30)
『悪人』(2010)監督:李相日

 

良質な作品と思う。
演者がみな素晴らしい。
そしてその演技を活かす抑えた演出。
バッチリ決まっているじゃん。
「フラガール」観て感じた不安は杞憂だった。
久石譲の音楽も珍しく出しゃばっていない。
原作読んだばかりだったので話自体はすんなり頭に入ってきたけど、映画単体で観たとしても過不足なく理解できたであろう。
原作者が脚本にも関わっていただけあるというべきか。(原作者が脚本に関わるとロクなことにならないという説もあるらしいが)ここでは成功している。
後半の展開にいささか比重を据えており(それは当然なのだが)、その分描き足りないところがもちろんないではないが、バランスが良くあまり気にならなかった。

役者陣ではまず、樹木希林には唸らされた。
まさにそこにいる、という感じ。
けして気負わない演技でありながら、しっかりと印象を残す。
他にも柄本明も満島ひかりも宮崎美子も、いや、いちいち名をあげるまでもないほど役者はみな、一言のみの脇役に至るまで素晴らしかった。
しかし一作の中で、でんでん、モロ師岡の両人を使うのは卑怯ではないか(笑)。もちろんこの両者もいい仕事している。
さて、で、肝心の主演ふたりがミスキャストであるという意見をちらほらと目にする。
よくやっているじゃんと思う一方、それに同意できなくもない。
確かに美男美女過ぎるんだよなあ、設定された役柄に対して。
ただ深津ちゃんは店員姿の時が個人的には一番魅力的だった。
店の制服着て姿はパリッとしているのだけれど、それでいてどことなくもっさりほっこりしていて。
眼鏡でもかけさせたらもっと雰囲気出たかも。

とりあえず観て損のない映画ではないか。
ストーリー的には感じるところがいろいろあると思うが、そこも観客に委ねられており決めつけがない。
 

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(追記 9/28)
あちこち感想を見て回ると、おおむね好評が多いものの、酷評もちらほら目につく。
「悪人」とは誰なのか、ということを制作側が決めつけており、それを一方的に押しつけられていると受け取った人が嫌悪感を示しているという図式になっているようだ。
それが面白いことに、制作側が誰を「悪人」として描いているのか、それらの評者達の間で解釈が違ったりしている。
甘ちゃんの見方かもしれないが、そこを開かれていると受けとめると、そんなに腹を立てることもないと思うのだが。
さらに思ったのは、やはり原作を読んですぐ観たので映画の隙間が埋まっていただけで、映画だけ観た人の中にはその隙間が埋まっていない人もいるようだ。つまり僕が『フラガール』を観て感じた不満を抱いている人がやはりいる、ということ。
なるほどねえ。

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eleking

Author:eleking
え!? こんな映画も観てないの? と思われることも多いかと思いますが、暖かく見守ってやってください。
2010年3月から突如映画を見始めました。膨大に広がる宝の山を前にいささかクラクラしつつも楽しい毎日です。ええ。

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