2010.10.01.Fri(18:30)
『デリカテッセン』(1991)ジャン・ピエール=ジュネ、マルク・キャロ
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現在、『ミックマック』が公開されているジャン・ピエール=ジュネと当時の盟友マルク・キャロの共同監督初期作品。
いや、なんとも語りにくい映画だね。
核戦争後の未来(という設定らしいのだが、ぼんやり見過ごした。ていうかその設定、要る?)のとあるアパートメントが舞台。
その1階には肉屋があり、住民に肉を提供しているのだが、ちょくちょく新顔の住民が行方不明に...。
そんなある日新しく雇って欲しいと、ドミニク・ピノン演ずる主人公ルイゾンがやってくる。
肉屋の主人の娘で近眼のジュリーはそんなルイゾンに好意を寄せるが、親父はルイゾンをも餌食にしようと目論んでおり,,,。
といったストーリーではあるのだが、別にホラーってわけでもない。
『アメリ』でも観られた独特のアイテム、奇天烈な美術センス、飄々としたテンポ、そんな要素が組み合わさって不思議な世界観が構成されている。
嫌味な見方をすれば、センスの押し売りみたいだと鼻についたりするのかもしれないが、個人的には嫌いじゃない。
特にこの作品では、音(リズム)と映像のシンクロにシビれた。
チェロとノコギリの合奏なんてなかなかの名シーン。
後半のドタバタのピタゴラスイッチ的展開も楽しいし、途中いささか単調になる部分もあったが、ハマればどっぷり楽しめる作品だ。
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