2010.10.05.Tue(12:40)
『ゼイリブ』(1988)監督:ジョー・カーペンター
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カーペンターは結局『ニューヨーク1997』と『ゴーストハンターズ』ぐらいしか観てないんじゃないかな、当時。
そのどちらもかなり気に入った作品なので、もっと観ていてもいい筈なのにね。
この『ゼイリブ』はそれらと同じ80年代の作品。
とはいえ、『ゴーストハンターズ』がこけてあまり予算がもらえなくなった頃の作品と何かに書いてあったのをみかけた。
確かにチープといえばチープな作り。
ただそれを面白さに転化できる力量のある監督だと改めて思った。
なんちゅうざっくりした映画なんだ、というのがまず感じた感想。
ツッコミどころ満載であるがそこがイチイチ愛らしい。
中盤に、メガネかけるかけないで大の大人二人が延々殴り合うという「なんじゃこれ」シーンもある意味常軌を逸した長さなのだが、主演が元レスラーだと知り納得。
観客へのサービスという意味合いが強いわけだが、そんなところもざっくり。
主人公はあまり深く考えず銃をぶっ放し、また敵から雨あられのように弾丸が注がれてもかすりもしない。
痛快である。
面白さもストレートならばメッセージもストレート。
(まさに)絵に描いたような商業主義批判。
ラストの舞台もまさかそこで終わるのかっていう。
そして人を喰ったラストカット。
これを評価するにはある程度心の余裕が必要と思われるが、僕は幸い楽しめた。
ま、手放しにではないけどねw。
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