2010.04.27.Tue(00:00)
『ソナチネ』(1993)監督:北野武
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世評高いキタノのバイオレンス要素がやや苦手な自分にとっては、ハードル高めの映画であったといえる。
それは半分予測どおり。
ただ、その苦手ということが評価しないということとイコールでないというのが、自分でもややこしい所。
印象的なシーン、魅力的なカットも数多く、さりげないフリとオチがふんだんに含まれた見応えある作品と評価する。
では、自分がキタノのバイオレンスの何が苦手なのか。
実際のドンと撃たれたり刺されたりするシーンそのものではない。
そんなありふれた暴力シーンは普段から別に見慣れている。
そうではなく、キタノのそれがあまりにも唐突だったり何気なく始まったりするだけに、そこに至るまでの予感、緊張感に耐えられなくなりそうになり、見ていてツラいのだ。
今作で云えば、海辺でのロシアンルーレットのシーン。3人が笑い合いながらじゃれあってるだけなのだが、凄まじい緊張感に溢れ、ハラハラして見ていられないほどに。
そして裏返せば、そここそが優れているということもまた、よく理解できるのだ。
ただ個人的な好き嫌いでいうと今のところ前作や前々作の方が好きということになる。
しかし、バイオレンスが苦手といっておきながら一番好きなのは、エレベーター内の緊張感溢れるシーンだったりするのだから、我ながらなんとやらw。
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