2011.03.01.Tue(19:15)
『冷たい熱帯魚』(2010)監督:園子温

左向いても右向いても絶賛の嵐で、一体どうしようかしらと思ったけども、せっかく東京へ行った機会にと、一足先に観てきた。名古屋だとかなり待たなければならないからね。
2月初旬の平日の早い時間の夜だったが、ほぼ満席。
前の予定が押してしまって駆け込むように座席に着いたのだが、社本の妻のスーパーでのパンチの効いた買い物から始まる冒頭からしてガツンとやられてしまって一気に惹き込まれた。
これはガツンときますな。
余分なカットがほとんどなく、終始画面に釘付け。
ていうか凝視。
でんでんをキャスティングしたこと自体が素晴らしい。奇跡。
調子のいい気のいいオヤジからいつ悪党に豹変するんだろう、と覗いながら観ていたのだが、その予想の斜め上を行く角度でそれは起こる。
シームレスなのだ。
豹変、ではなく、繋がっているのだ。
そこが見どころであり、なおかつこの話の本質でもある。
ドギついシーンも多く、万人にはオススメできない、と言いたいところだが、いやまあ、とにかく観てごらん。
僕も終盤の展開にはイマイチのれなかったのだが、それでも充分にお釣りがくる。
バッチリ目を見開いて見届けるがいい。
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