2011.04.15.Fri(19:25)
『エンジェルウォーズ』(2011)監督:ザック・スナイダー
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かなり初期の予告編を観て以来、そのヲタク大爆発ともいえるオイシイとこどり映像に一発でノックアウトされ、公開をいまかいまかと待ち望んだ『Sucker Punch』。
その妄想渦巻く特異な映像世界が、こちらの妄想をも存分に膨らませきった頃になって、邦題が(ある種ありがちでダサダサと受け取らがちな)『エンジェルウォーズ』となったという残念なニュースが駆け巡り、多くの待ち望んだファンの火照った頭に少なくない水をかけた。
さらにやっと海の向こうで公開され、その評判がチラホラ聞こえてくるのだがどうも芳しくない。
ちょっと恐る恐るという感じになりつつも、試写会ハガキをゲットしたので公開日よりひと足お先に観てきた。
まさに好みの映像のオンパレードである。
最高!最高!
これ観てアガらないはずない!
……んであるが、いや、どうにも今ひとつアガりきらないのだなあ、実のところ。
テンポが悪いか、っていったら特に悪くはない。お姉ちゃん達はカワイイ。ドラゴンもゾンビ兵も迫力ある。
どこがもひとつしっくりこない原因なのかイマイチ見終わってもわからないんである。
ま、ラスト近辺で少し置いてけぼりを喰ったようなキモチになることはなるのだけれど、その部分は良いようにも受け取ったんだけどね。
ひとつ思うのは、物語の構成上致し方ないとは思うのだが、作劇として、とあるパターンの繰り返しになってしまっており、それが繰り返されることである種の退屈さを誘因してしまっているのかなあ、ということ。
例えばさ、『未来世紀ブラジル』で、主人公が巨大甲冑サムライと戦うシーンが大変なインパクトを残しているのだけど、あれが何度も何度も繰り返し出てきたら印象はどんどん薄れていくよね。
なんともそうなりかけちゃってる感じ、はした。
ただ、予告編によって我々が期待したようなシーンはさらに存分に観ることができる。
そしてそのクォリティは充分以上に高いのだ。
これはやはり一見の価値はあるよ、とわしは思う。
特に予告編にビビッときた人間ならば。
ただ、「それで?」って云われちゃう可能性はあるけども...。
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