2011.05.17.Tue(19:25)
『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010)監督:エドガー・ライト
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エドガー・ライト作品を急遽おさらいして、ヲタク系に話題の劇場公開最新作を観に行った。
うむむむむ。
今回はコミックが原作となり、ファミコン等を初めとする往年のコンピューターゲームの要素をスパイスに散りばめた作品となっている。
相変わらず音楽の使い方にセンスがあり、カット繋ぎのテンポも良いのだが、これまでのエドガー・ライト作品とは別物。
バトルシーンを初めとして爽快感があるはずの演出だと思うが、なんだかモヤモヤばかり残るのは、主人公であるスコットの行動に感情移入できないからだろうか?
こいつイヤな奴じゃん、単にw。
原作でもそうなのか、と梗概とかをネットでチラ見したりするうちに、スコットがマイケル・セラってのはミス・キャストじゃないだろうかとふと。
スコットは結局どうやらお調子者のちょいモテ野郎ってことらしいので、マイケル・セラに我々が(勝手に)持っている『朴訥な童貞野郎』というイメージと異なるんだよな。
同じようにスコットと付き合ってフられるチャイニーズの女子高生ナイヴズも原作(の絵)に比べて、演じるエレン・ウォンが可愛すぎる。
で、彼女の扱いがヒドいんだな、またこれが。
ラストなんて、なんだあれは! と、スコットに対して憤りを感じて、結果として映画そのものに不満を持ちかねない。
チャイニーズ蔑視か、とおかど違いの疑義を差し挟みたくなるほどである。
他にも、出てくる女子は皆好みであった。
終始微妙な表情(蠱惑的とも言い難い)のラモーナは、演じるメアリー・エリザベス・ウィンステッドの素顔とは異なり、マンガの表情に近い。
『マイレージ・マイライフ』で好演していたアナ・ケンドリックはここでは、割と単純に可愛さを振りまいている。
男性陣では、スコットの同居人のオカマ役のキーラン・カルキン(マコーレの弟)が、なかなか良かった。
と、あれこれ見どころはあるのだが、結果的には自分にはハマりきらなかったかな。
ギャグもどうなんだろう? 前作までと比べても小粒というか。
ネタがヲタク過ぎるとかそういうことでもないような気がするのだがどうか。
しかもファミコン感覚を取り入れた画面構成ってのも、いまさらという気もしてなんだかダサ.....、いやいや、ま、それなりに楽しんだからいいけど。
ストーリーの骨組みの重要な要素となっている元カレとのバトルだが、それぞれ工夫を凝らされてるにも関わらず、いまひとつおもしろくないってのが致命的か。
繰り返されるたびに飽きてくるってのは、『エンジェル・ウォーズ』と同じ病かもしれんのお。
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