2011.06.21.Tue(19:10)
『HOUSE ハウス』(1977)監督:大林宣彦
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現在僕がそのまっただ中にいる個人的第二期映画ブーム以前のMY FAVORITE MOVIEである。四半世紀振りに観た。
キッチュなホラーファンタジーである。
ホラーといっても、ギョッとはさせられるが怖いというのとはまた違う、極彩色の悪夢のような映画である。
悪夢というか、気持ち悪いけどもずっと見ていたいような気もするそんな夢。
『ねらわれた学園』で峰岸徹のお腹に目玉を描いた大林監督の感性が純な形で爆発している劇場用処女作だけに、現在の目で観るとどうだろうといささか不安であったが、まったくの杞憂であった。
確かにキツイ部分もあるのだが(あるのだが、というかある意味全体がキツい)、圧倒的なパワーの前にもはやひれ伏すしかない。
スイカと生首の井戸のシーンやピアノに食べられるシーンなどの強烈に印象に残っている場面は、なかなか忘れようとしても忘れられない。
さらに今回新たに気付いたのは、ラストシークエンスの奇妙さ、である。
鰐淵晴子が再登場して車から降りて家に入るまでのシャをかけたような女優撮り。
あのたっぷりした尺といい、バックの曲といい、明らかに普通ではない。
この奇妙な映画を終わらせるに相応しい異常な撮影、といえよう。
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