2011.12.02.Fri(19:20)
『ブルー・バレンタイン』(2010)監督:デレク・シアンフランセ
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一組の夫婦が崩壊に至る一日をその幸福な馴れ初めの時代のカットを差し挟みながら描く。
どのようにして彼らの愛は冷え切ったのかという部分は直接には語られていないのだが、「幸福な」と書いたその馴れ初めの場面のひとつひとつに崩壊に至る萌芽は隠されているように思う。
その意味でもかなりシビアな作りになっており、単にあの頃は良かった的な過去のシーンのインサートではなく、当時の愛を交わすシーンでもその未来が影を落とし、観ていて心が和むようなことはない。
彼らが最後に愛を交わそうとしたホテルの部屋の名が「未来の部屋」であるという皮肉。
個人的には、一番苦かったのは夫婦が冷え切った云々ではなく、彼らの子供の存在を絡ませてるところかなあ。
ラストシーンをあんな形で終わらせられるととても辛いものが。
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