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映画ファンをやり直す! 20年のブランクの後、今ふたたび映画好きになったオヤジが古今の名作・怪作を観まくります!
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2010.06.25.Fri(00:00)
『告白』(2010)監督:中島哲也

 

ここにきて監督作を立て続けに見て、個人的にはすっかりヤラれてしまっている状態で、先週金曜のレイトショーへ出かけ、満を持して観ることに。
ただ過剰な期待はしてなかった。
原作は出版当時読んでいたので、この題材をあの監督がどう料理してるのか、のみが興味津々。
原作通りであるならば一本調子になる筈(まさに「告白=ひとり語り」が続く話なので)の出だしをテンポ良くリズミカルに構成し、得意の映像表現で観客を画面に惹きつけ、さらに胸にざらりと残る感触を突きつけてくる手腕がハンパない。
前作までのカラフルな色調と違って、モノトーンを思わせる落ち着いた色調でまとめあげているのだが、これはこれで人工的な手触りを感じる。
その世界の中で、思ったより原作に忠実にストーリーが語られる。
しかしそれはラストになるに従って拡張され、最後に一言つけ加えられたことによって物語全体の意味に含みが持たされる。
エンドロールが流れる場内、いつもならそそくさと立ち上がり出口に向かう人が続出するはずだが、誰も動かない。
溜めていた息を密かに吐き出すような雰囲気があり、そして照れ隠しのような苦笑い、ひそひそ話、俄には動けないのだ。
もちろん物語自体の展開・重みがそうさせているのだろうが、僕個人に限ってはラストのつけくわえられた一言に参ってしまったようだ。
うん、うまく仕掛けに乗せられた。
ただ個人的には実は、冒頭、一瞬ミュージカル風になる箇所や、ラスト近くの無駄な特殊効果シーンのような馬鹿がもっと見たかった。(大林宣彦でいう『ねらわれた学園』におけるお腹の目玉的な。って、全然わかりにくいなこの例え。)
その意味で中島作品のマイベストではない。
ただ普通の人なら『松子』や『パコ』よりこちらを推すんだろうなあ。それはそれでよくわかるけど。
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Comment
 

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そうか、1回観ただけじゃ判らなかったけど、
付け加えられた一言があったのか…。原作に忠実な台詞だと思ってたけど。
ありゃもっと淡々と云うべき台詞のハズで、
あそこまで情感込めてはいけない…と個人的には思った。
まあ、松様の演技力には舌を巻くけどもw

あれだと、この先に救済が待ってる「風に」見えてしまう。
あの物語に救済があってはならないと思う。
NAME:舗装蛇 | 2010.06.30(水) 23:24 | URL | [Edit]
 

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どもです!
え! 完全に一言付け加えられてるじゃないですか! 最後の最後ですよ!
そういわれると、なんか聞き間違えたような気がしてきたw。
NAME:eleking | 2010.06.30(水) 23:38 | URL | [Edit]

 


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Trackback

eleking

Author:eleking
え!? こんな映画も観てないの? と思われることも多いかと思いますが、暖かく見守ってやってください。
2010年3月から突如映画を見始めました。膨大に広がる宝の山を前にいささかクラクラしつつも楽しい毎日です。ええ。

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