2010.06.27.Sun(00:00)
『ゲルマニウムの夜』(2005)監督:大森立嗣
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『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』が公開されている大森立嗣監督の第2作。
監督は俳優の大森南朋の兄でつまりは麿赤兒の息子ということだ。
荒戸源次郎監督の『赤目四十八瀧心中未遂』の制作に関わり、今作も同監督のプロデュースだ。
しかし振り返ってみれば、自分、荒戸源次郎の関わった作品を結構観ていることになあ、これまで映画全然見てない割に。『赤目』もそうだが、今年も『人間失格』観たし。
過去のものでは鈴木清順や阪本順治の作品も観ているもの。
で、この作品、それら中ではノレなかった方となるかな。
原作は読んでないので、花村萬月の話にノレなかったのかどうかはいまひとつよくわからない。
数々の奇矯な性癖が描かれたりもするのだが、それらがこれみよがしに描かれているとも思わない。全体のトーンに馴染み溶け込んでいると思うが、で、それがどうかと云われると、ううむとなってしまう。
みどころとしては、佐藤慶や石橋蓮司の演技。さすがベテラン、感じ入った。特に佐藤慶は遺作となった『カイジ』で観た役より何倍も良かった。
そしてなによりもロケハンが大成功だったのだろうと思える舞台の農場、教会のすばらしさ。
これが映画全体を支えている。
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